よくあるご質問
- 所要設計強度と室内強度の関係を教えて下さい。
- 安定処理された改良土は、最終利用先に至るまでの経路、期間、利用目的に応じて安定処理時に必要となる改良強度の考え方が異なります。
室内試験の目標強度は、所要設計強度(最終利用先における必要現場強度)から、これらの施工パターンを考慮して設定します。
また、MUDIX工法は混合攪拌性が優れていることを考慮して室内強度を設定しています。
MUDIX工法の設計強度はおおむね以下の範囲で多く設定されています。
(1)一軸圧縮強さqu=50~500kN/m2
(2)コーン指数qc=200~800kN/m2
MUDIX工法の配合設計については技術資料を参照願います。または研究会事務局、研究会会員にお問い合わせください。
- 改良可能な土質を教えて下さい。また、泥土や浚渫土等含水比の上限はありますか。
- 砂質土:含水比47%・液性限界55.6%、シルト質砂:含水比65.6%・液性限界71.6%、粘性土63.8%・液性限界54.7%の実績があります。
また、含水比が高い土砂は基本的にすべて可能です。
- MUDIX工法による時間当たりの処理能力または、1日当たりの施工能力を教えて下さい。
- 処理能力は使用する機種、処理方法により異なってきます。例えば、MUDIX-S100は、時間当たり最大100m3の処理が可能です。また、1日当たりの処理能力は、標準運転時間の6.2時間運転の場合、作業効率を0.75とすると100m3/h×6.2h×0.75=465m3/hとなります。機種、処理方法等により処理能力が異なりますので、研究会までお問い合わせください。
- MUDIX工法にはどのような材料が使用できますか。また、その使用量はどれくらいですか。
- セメント、石灰、フライアッシュ、粘土粉、高分子系材料等、基本的に粉体であれば使用できます。
泥土に対する効果は各材料それぞれで異なりますので、事前に配合試験を行って目標に適合する添加量を設定してください。
- 他の類似工法と比較してどのような点が優れていますか。また、留意点はありますか。
- 超軟弱な泥土から低含水比粘性土までの広範囲な発生土に適用可能であるとともに、泥土の性状や改良目的に合わせて、各種改良材が使用できます。混合精度もMUDIX工法は変動係数が10%程度と非常に小さく短時間でも大容量(最大200m3/h)の連続処理を可能にしています。
改良プラントは可搬式で陸上、台船上でも設置が可能であり、対象土量や日処理土量に合わせて25~200m3/hの中から選択が出来ます。
また、改良材添加量や泥土処理量も任意に設定可能であり、改良材供給量や泥土処理量の計測記録が残せるなど、集中管理方式の採用で確実な施工管理を実現しています。
留意点としては、液性限界より含水比が低い泥土や発生土に対しては加水等の施工上の工夫が必要になります。この工夫によってあらゆる性状の土砂に対しても改良が可能になります。
- MUDIX工法の機械構成を教えて下さい。
- 泥土の運搬方法、泥土の発生箇所とプラントとの距離、夾雑物の有無等から施工機械を組み合わせることが出来るため、様々な条件に対応できます。代表的な施工機械の組み合わせは標準積算資料P3~P5を参照願います。
- MUDIX工法で、必要となるスペースを教えて下さい。
- ■陸上施工の場合
施工方法により変わりますが、一般主要機械の配置は12m×26m程度は必要となります。他に土砂集積場所またはピット、運搬路養生ヤードもしくは、養生ピット、運搬路等が別途必要となりますので、御確認願います。
■台船施工の場合
台船施工(MUDIX-S50)の場合は、12m×36mの700t級以上の台船が必要になります。又、機械配置により台船を安定させるための、バラスト水200t~400tが必要となります。
台船施工の場合、施工場所による波浪等の関係もあり、台船を大きくする場合もありますので、御確認願います。
- MUDIX工法の振動・騒音レベルはどのくらいですか。
- 特定建設作業に該当する使用機械は、振動規制法に該当する機械はありません。
また、騒音規制法については、空気圧縮機の出力が15KW以上のエンジン式を使用する場合には、作業実施前に届け出をして下さい。
ただし騒音レベルは環境省の定める騒音規制(敷地境界で85dB以下)に準じています。
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