MUDIX工法の概要
処理対象の泥土が円筒状の混合室の中を流下する途中で、セメント系固化材や石灰などの改良材と混合撹拌され、下部排出出口から定量排出されるといった原理に基づくものです。
泥土と改良材との混合量の割合はローター形の排出装置の回転速度の調整と、ロードセルによって計測される改良材のホッパー内の減少量を調整することによって、任意に設定することが出来るところに特徴があります。
すなわち、定所の円形断面を持つ混合室を流下する泥土の速度と、その断面に連続的に供給される粉体状の改良材の量のいずれかを調整することによって、所要の混合割合の改良土が得られるようになっています。
混合攪拌の原理
攪拌翼背部の回転軸部から空気圧送で改良材を吐出散布し、
攪拌軸および攪拌翼の回転と共に円形面状に散布・拡散。
さらに泥土が連続的に供給され、これらの面が連続的に続くことになります。
また、多段に配置された攪拌翼が散布・拡散された改良材と泥土を高速攪拌しており、改良材の拡散効果と攪拌翼による攪拌の相乗効果により高精度の混合が可能となります。
MUDIX工法の特徴
- 建設工事から発生する掘削残土や浚渫ヘドロなどを資源化し、有効活用することが出来ます。
- 港湾・河川・湖沼・溜池に堆積した高含水比の泥土を良土質にすることで、地盤沈下区域の嵩上げ、道路の路体、堤防盛土に利用出来ます。
- 連続処理方式のため処理能力が大きく経済的です。
- 改良材をエア搬送することにより、連続施工が可能です。
- 集中管理方式の採用で、泥土の性状に応じて改良材添付量、処理スピートが自由に変えられ、確実な施工管理が出来ます。
- 粉粒体材料を使用するため強度の発現が早く、改良土のハンドリングが容易です。
- 複数の撹拌翼と共回り撹拌翼の相乗効果により、撹拌効果が著しく向上します。
- クローズドシステムの採用で粉塵の発生がありません。
- 騒音・振動が少なく、防臭効果も期待できる安全・無公害工法です。
- 泥土の性状に応じた各種改良材が使用出来ます。
MUDIX工法標準作業フロー
1. 流動性のある土性
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環境浄化や洪水、浸水対策のために、河川の堆積ヘドロを浚渫船等を用いて浚渫します。
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挟雑物を除去した浚渫土を、プラント(MUDIX)で連続的に運転管理しながら、固化材と適合処理を行います。
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良質土に変えた改良土は、地盤沈下区域の嵩上げ、道路の路体、盛土材等に再利用されます。
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環境浄化や洪水、浸水対策のために、河川の堆積ヘドロを浚渫船等を用いて浚渫します。
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挟雑物を除去した浚渫土を、プラント(MUDIX)で連続的に運転管理しながら、固化材と適合処理を行います。
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良質土に変えた改良土は、地盤沈下区域の嵩上げ、道路の路体、盛土材等に再利用されます。
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